高校二年生、春。

小さな神社で巫女《みこ》のバイトを始めた。

バイトというか、祖父が神主をやってる神社なので手伝いに近いのだけど。

祖父は私に手伝いを勧める時、こう言った。


「美七《みな》ほど、この神社に必要な人はいない」と。


ちょっと意味は分からなかったが、きっと多分褒められてる!

そんな気がしたの。