「てことは〜付き合ってないってことだよな?2人は。」
「だから付き合ってないって!!」
「はいはい、ごめんって。誤解したな。」
ちゃんと話をして一ノ瀬くんに誤解だと言い聞かせた。心なしか周りからの視線ももう少なくなってきたような気がする。
「しかしまぁ…凌はその距離感どうにかしろよ。その調子だと疑われるぞ、周りに。橘さんもだけど。」
さっきまでのふざけた口調はどこへやら一ノ瀬くんが真面目な顔をして忠告してきた。
その真面目な顔にごくりと唾を飲み込んで頷く。
「うん、気をつける。凌くんと私は兄妹みたいなもんだし。」
「…っ」
ね?と視線を向けると一瞬苦しそうな顔をした凌くん。
「……あー、そうだな。うん、兄妹だよな俺ら。」
「りょ、凌くん別に無理しなくてもいいんだよ?私と兄妹が嫌なら別に仕方ないし…」
さっきの苦しそうな顔がよぎって、そう口にする。もしかしたら凌くんは私と兄妹みたいに言われるのが嫌だったのかもしれない。
