司先輩、甘すぎです…


「いやいや、そんなわけなくない?
そんな距離の近さで付き合ってないとか何、お前ら無自覚なわけ?」
「え、距離って…っ!」
「っっ!!」

一ノ瀬くんのその言葉に今の凌くんとの距離の近さを理解して、すぐに離れる。
凌くんもシュッパッと勢いよく頬っぺたから手を離した。
びっくりした…
そりゃこの距離じゃ、付き合ってるのかって言われてもおかしくないよね…

「マジかよ、無自覚かよ…信じられない…」

そんな私達を見て絶句したように固まった後、もうついていけない…と嘆く一ノ瀬くん。

「え、いやっ、うん、あの完全に凌くんに頬っぺた触られてるの忘れてたよ〜」

動揺しながら言い訳にしか聞こえない言葉を並べ立てる。
「お、俺も話に夢中で普通に忘れてた…」
「おい、嘘つけ。凌お前、絶対意識してただろ。」

揶揄って肘で凌くんを小突く一ノ瀬くんに、ホンットお前ウザい!と凌くんがチョップをくらわせていた。