「だから、放課後付き合ってくれ。」 真剣な顔でそう言われて、思わずごくりと息を呑む。 「え、いいんですか?」 「こっちのセリフだけど、いいの?」 そんなこと… 「いいに決まってます!」 「ふっ、いい返事。」 真面目に応えたのに、また笑われてしまった。 その笑顔にまた見惚れてしまったのは、先輩には秘密だ。 「じゃあ、行くか。」 そう言って椅子から立ち上がって、帰り支度をし始めた先輩。 私も立ち上がって座っていた椅子を片付ける。 …そういえば。