司先輩、甘すぎです…


「司先輩と黒崎先輩は仲がいいんですか?」
二人がいなくなったあと、そう尋ねると
「蒼と朔夜は俺の幼馴染で昔からの腐れ縁だからな」
少しだけ嬉しそうに笑ってそう話した先輩。
二人のこと大切に思ってるんだな…

「…そういえば、」
「ん?」
「なんで私をペアに誘ってくれたんですか?」
なんとなく不思議に思ったことを聞いてみる。
「なんだ、今更…」
「いやだって私運動そこまでできないですし、蒼くんみたいな運動神経抜群の人とかの方が…」
「…別に」
その言葉の続きはうまく聞き取れなくて続きを知りたくて、聞き返す。
「なんですか?」
「だから、お前と一緒のペアになりたかったんだよ、俺が」
「へ!?」
耳を少し赤くさせて、それでも私の目をまっすぐ見つめた司先輩に思わず息を飲み込んだ。
黒曜石の綺麗な瞳に心臓を撃ち抜かれたような、そんな感覚。
私もペアになれて嬉しいとそう、伝えたかったけどさっき言われた言葉が嬉しくて、むずがゆくて胸がいっぱいで結局言葉が出なかった。

「真っ赤だな、顔」
ふはっと照れくさそうに笑ってそっと私の頬をそっと撫でた先輩。
その笑顔と触れられている事実に、言いようもない照れくささと嬉しさを感じて、心臓がきゅんと甘くしびれた。

そんなこんなで怒涛の体力測定は幕を閉じたのだった。