顔が熱い、恥ずかしい、でも好き、もうこれは愛してるって表しても大げさじゃない、地球を爆発させなくても両想いになるなんて。


言葉が心を埋めて、だけど全部を吐き出す前に琉火くんのほうが先に口を開いた。


「今日、浴衣期待してた。俺が早歩きだから?それくらい杏に合わせられるよ」


「え、る、るかくん...」


「あの子とのこと、疑ってた?誤解とかなくてごめんね、そういう気回らなくて。俺、杏しか好きじゃないよ。さっきも見せつけてやればよかったのに」


「むり、むり!これ以上は...琉火くんなのに甘すぎる、致死量です、死んじゃう...」


一歩下がってどうにか琉火くんと距離を置いた。


両手いっぱいの星を夜空に降らせて、三日月をひとつ。そんな空に花火が咲いた時、琉火くんの目に青色の花火が映る。


それが何よりも綺麗に見えて、好きだと伝えずにはいられなかった。




「琉火くん大好き!」


「俺も好きだよ」


「もいっかい言って!?!?」




恋の形が本当にハートになっているのかなんて私にはわからないけれど、きっと私の恋は青い色をしているんだと思う。