長谷川くんのことが、大切だから…だから、本当はすっごく怖い。
声を出そうとしても、上手く呼吸ができないほどに苦しくなる。
でも…きっと長谷川くんはもっと怖くて、だけど…それでも伝えてくれたんだ。
それなら私は、長谷川くんの気持ちを真正面から受け止めて、返事がしたい。
「…長谷川くん、あの…今、伝えてもいい…?」
「…ん、いいよ。俺も、先延ばしにはしたくねーし」
その言葉を聞いて、両手にグッと力が入る。
そして、ひとつだけ息を吸って、口を開いた。
「私は…なるちゃんが好き。きっと、ずっと、この気持ちは変わらないから。だから…ごめんなさい。でも、ありがとう」
もっとちゃんと言葉を考えたかったはずなのに、溢れてきた気持ちをそのまま伝えてしまった。
長谷川くんの顔が見れない。
この期に及んで、私は今どう思われてるか…そんなことばかり気にしてしまっている。
なのに……。
「うん…知ってた」
なんで、そんなに優しく笑うの。
「っぅ…ごめ、なさ…っ…。な、んで…私がっ…」
途端に目から溢れてきた雫。
ぽたりぽたりと頬を伝って流れた涙は、真っ逆さまに落ちてゆく。



