来世ではちゃんと言うから、今はまだ待ってて


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 高校生になってもそれは変わらなかった。

 誰ともかかわらないように中学の同級生がいない高校を選んだ。通学に時間がかかってもそれでよかった。両親も、それに渋い顔はしなかった。幸いだったと思う。


 でも、関わらないからといって、人に興味がないわけではない。それなりに気になるし、いい人を見つけたら恋だってする。


 それが、彼だった。告白されて嬉しかった。でも、今の私は、彼の横にいていい資格がない。


 だって、悪いうわさが私にはあるし、それのせいで彼の心労を増やしたくない。


 それで、私は彼の告白を断った。なかなかに自分勝手な理由だと思う。でも、断らずにそのまま付き合うのは私にはできなかった。



 でも、私の恋心が無くなるわけではない。何度生まれ変わっても私は君を好きでいたい。



 彼は気が付いたかな。私、好きな人がいるとしか言ってないよ。それが誰かは伏せてるけど。




 ずるいかもしれない。それでいい。




 本心は、来世あたりに、私も変わるから言えるかな。でも、彼は違う人を好きになるかな。そう考えても、気持ちは伝わらなくても声に出したい。




 振ってしまった後だから言わせてください。






「貴方が好きです。不束者ですがよろしくお願いします」







 そう呟く、私の周りは光に包まれ、幸せな世界が瞼に浮かんだ。