カフェを出て男子軍がトイレに行った時、事件は起こった。
女1「みんなかっこよかったねっ♡」
女2「まじで付き合いたいわ〜」
またまた私抜きの会話を進める女子。
女3「てかさぁ、茜さん。音夢君たちに私達と付き合うように仕向けてよ。」
黒い笑みを浮かべた彼女らはとても醜い顔をしていた。
…気持ち悪い。

目先の欲望に負けたものの顔はとても醜い。
「あんたたちさぁ…。」
だめだ、もう我慢の限界。
「今日、私と遊ぼうとか言っておいて音夢たちとばっかり話してたじゃん。利用しないでくれる?うざいんだけど‼‼‼」
私はそう叫んだ。
女1「は、はぁっ⁉うざすぎ!何様のつもりなの?」
女3「ちょ、ここで叫んだら…。みんな見てるから」

「なになに喧嘩?」 「一人の女の子によってたかって、可愛そうねぇ…。」
女1「っ、帰る!」
女2,3「「じゃあ私もかーえろ」」
といって女子たちは帰っていった。
嵐のような奴らだったな…。

クイッ、
服の裾を誰かにつままれた。
「音夢…。見てたの…?」
やばい、あんなセリフ言ってたら音夢たちのこと独占したい自己中女じゃん…。
「俺たちのためにあそこまで言ってくれてありがとさん!」
どこから出てきた…。直樹。
でも、
「嫌われてなくてよかった…。」
私が安心したように言うと、二人はキョトンとした。
「なんで嫌うんだよ?」
「僕、スミレのこと大好きだよ?」
うっ、破壊力が…。
直「世界中の奴らがみんなスミレを嫌いになったって俺らは絶対ずっとスミレが好きだよ。」
感動…(´;ω;`)
こんなに私に愛をくれるなんて…。
誰かを、信用してはいけない。

愛したものが手に入った途端、愛は薄れてしまうから。
人を信用してはいけない。
―いけないはずなのに。
どうしてこの人たちは、私ののぞむ事以上の言葉をくれるんだろう。
この人たちだけは、
直樹、雄心、亜嵐、音夢
だけは、絶対
―失いたくない。