昔のわたしの生活レベルから比べれば、その費用は「うわぁぁぁぁっ!」ってなるほど高額だけれど、裕福すぎる侯爵家にとったら愚妻のワガママな散財ほどにしかならない。

 ありがたいことに、ラングラン侯爵家の執事や管理人は理解のある人たちである。わたしのワガママを快く支援してくれている。それどころか、彼らやメイドたちもいっしょに訪れてくれて出来る範囲で手伝ってくれる。

 ほんとうにありがたい。

 心から感謝している。