エルキュールとジョフロワは、さっそく援助をしてくれた。具体的には、まとまった金貨を送ってくれた。

 ほんとうにありがたい。その額はともかく、約束を守ってくれたという当たり前のことがうれしくてならない。

 わたしもまた、彼らの善意と好意に応えたい。彼らに甘えてばかりではいけない。

 彼らと約束を交わして以降、領地内の有力者、とくに翡翠事業の関係者のもとを訪れては彼らのことを伝えた。

 それとは別に、援助金の使い道を話し合わねばならない。