「それでは、さっそく」

 彼は、よほどせっかちなのね。

 立ち上がったので、内心で驚いてしまった。

「おいおい、いまからか?」
「そうですよ、叔父上。援助する所を見ておいた方が、叔父上だって実感がわくでしょう? 影ながら援助しているという自覚がね」

 ジョフロワは、言うなりさっさと歩き始めた。