「アイ、ほんとうにすまなかった。きみにひどいことをし続け、いまさらなにを言いだすんだと思うだろう。だが、それでも言いたい。アイ、おれを許して欲しい。許してくれるなら、あらためてお願いしたいことがある。おれの妻になって欲しい。おれの妻になり、おれの側にいて欲しい。すぐにはムリだが、将軍職は辞すつもりだ。そうすれば、ずっときみの側にいられるだろうから。そして、きみを愛し、しあわせにする。もう二度と寂しい思いはさせない。約束する」

 彼のごつい顔に苦笑が浮かんだ。