「レディの気持ちとか感情とかがわからないからと、なにかとあなたのことで相談されたの。その際、あなたが癒しと加護の力を持つジャックミノー家の出身だときいたの。彼の毒は、残念ながらわたしの力では、いいえ、ジラルデ帝国の医療ではどうにも出来ない。あなたなら彼を癒すことが出来るかもしれない。わたしは、そう思い立ったの。いいえ。切望したといっていいわね。だけど、彼は頑なに『うん』とは言わなかった。あなたを巻き込みたくない。その為に結婚したのだと思われたくない。そんなくだらない妄想や考えに囚われてね。毒が彼に与える痛みは、すさまじいものだと思う。彼はきっと睡眠だってままらなかったと思う。最近は、ふつうに生活することが出来ないほどの痛みを伴っていたはずなのよ」
「そんな……。わたしが気がつけていれば、注意深かったら、もっとはやく彼を癒せたはずだったのです」
「そんな……。わたしが気がつけていれば、注意深かったら、もっとはやく彼を癒せたはずだったのです」

