「キャッ」

 その浮遊感に驚きの叫び声を上げたときには、彼の前におさまって彼のキラキラ顔を見上げていた。

「もう大丈夫ですよ、アイ。行きましょう。本来、あなたがいる場所に」

 謎めいたジョフロワの言葉は、わたしの頭と心に深く侵入してきた。

「アイッ、アイーッ!」

 はるかうしろから飛んでくるフェリクスの叫び声とともに……。