「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~

「アイッ、待ってくれ」

 野太い声がうしろから追ってくる。

 さらに速度を上げる。

「アイッ」

 そのとき、まるで子ども向けのお話に出てくるように眼前に白馬が現れた。その背に騎士をいただいて。

 そう。なにかに追い詰められたいまのわたしには、まさしくそれが騎士に見えた。