「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~

「そのレディは関係ない。そのレディは、無関係だ。だから、近づくな。そのレディは、おれとはなんの関係もない」

 彼は、表向きでさえわたしを無関係呼ばわりした。しかも、三回も。

「旦那様、ひどい」
「そうよ、ひどすぎる」

 すぐうしろから、ロマーヌとヴェロニクの涙声がきこえてきた。

 その涙声に触発されたのか、かろうじて保っていたなにかがプツリと切れてしまった。それこそ「プツッ」と、脳内で音が響き渡った。

 その瞬間、フェリクスに突進していた。それから、巨躯の彼を押しのけ屋敷から飛び出していた。