「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~

「こちらの、こちらのレディは……」

 口を開きかけた瞬間、エントランスの大扉が勢いよく開いた。

「バタンッ!」

 その突然の音が大きすぎて、反射的に飛び上がってしまった。

「アンヌッ! いいかげんにしろ」

 フェリクスの巨躯が、目の前にそびえ立った。

「そのレディは……」

 彼は、わたしに太い指を向けた。