「そのカフェは、レモネードが美味しいのです」
「それは楽しみだ」

 今日は大丈夫。

 ジョフロワと二人きりではない。エルキュールがいる。

 だから、このまえのときのようなうしろめたい気持ちにはならない。

「では、行きましょう」

 心の中でひとつ頷くと、彼らと歩き始めた。