(そうよ。わたしが行けばいいのよ。こんなときこそ、癒しと加護の力を使うとき。その効果があるかは正直わからないけれど、そのときにはそのときよね。効果がみられなかったら、そのときには医師たちの力を借りればいい。わたし自身が現場で状況を把握しておけば、彼らにつぶさに伝えられる。きっと医師たちが適切な対処をしてくれる)

 そう考えた。 

 そう決めると、さっそく慈善病院のスタッフに告げた。

 が、みんなに全否定とまではいかなくても反対されてしまった。