「どれも美味しそうですね。一個だけだなんてもったいない。三種類とも切り分けていただけますか? あぁもちろん、二人ともです」
「はい、すぐに切り分けますね」

 葛藤している間に、ジョフロワがカフェの娘さんに頼んでいた。

 彼女もジョフロワのキラキラが眩しらしい。彼女はえくぼのある可愛い顔を真っ赤にし、目を細めつつ彼の要望通り切り分けてそれぞれの皿にのせてくれた。