「こんにちは、アイ」

 慈善病院の飾り気のないエントランスに行くと、ジョフロワが立っている。

 彼は、わたしに気がつくと気さくに手を振ってきた。

「ジョフロワ、こんにちは。いつも多額な援助をいただいてありがとうございます」

 殺風景な病院のエントランスが、彼のお蔭でキラキラ輝いている。

 目を患っている患者には刺激が強すぎるかもしれない。

 彼は、それほど輝きを放っている。