わたしの力の効果はともかく、費用がかからないとわかっていてもなお抵抗のある人たち、あるいはいまの医療では治癒出来ない症例の人たち、治療法はあっても年齢や体力や費用の面でどうしようもない人たち、に癒しを施している。

 施し、というのはおこがましい。使う、と表現した方がいいかもしれない。

 今朝も休憩なしで五人の患者に接し、そのいずれも癒しを使った。

 終わったとき、患者が笑顔になる。

 それが、わたしにとってなによりのご褒美。

 逆に言うと、彼らの笑顔を見たいが為にがんばれているのかもしれない。