そして迎えた,球技大会当日ーーーーー
恨みたくなる程の炎天下の中,わざわざ集められた私達はとっくに承知したルールに校長先生の話なんかを耳に垂れ流す。
せめて聞いてるふりをしようにも,眩しくて顔は見えないし,低く太い声はマイクで響いてちっとも聞こえない。
それでも小学生の頃なんかを思えば,大分短い気もする。
どうせ移動する人もいるのに,どうして開会式を体育館でやらないのか,私はずっと考えていた。
私達の学校の球技大会は,バスケ·バレー·バトミントンの3種目。
本当はサッカーと野球,季節交代でそれぞれあるのだけど,人数が集まらず毎年廃止になっているらしい。
夏の球技大会,私の出場種目は,バトミントン。
広さの都合からダブルスと決まっているバトミントンの相棒は,優菜だ。
進んでいく中で,どんどん優菜の顔に慰めるような苦笑いが増えていく。
「分かってたこととは言え……ごめんね」
「ううん,大丈夫だよ! 桃花,授業中も1人だけ真面目に頑張ってたもんね!」
恨みたくなる程の炎天下の中,わざわざ集められた私達はとっくに承知したルールに校長先生の話なんかを耳に垂れ流す。
せめて聞いてるふりをしようにも,眩しくて顔は見えないし,低く太い声はマイクで響いてちっとも聞こえない。
それでも小学生の頃なんかを思えば,大分短い気もする。
どうせ移動する人もいるのに,どうして開会式を体育館でやらないのか,私はずっと考えていた。
私達の学校の球技大会は,バスケ·バレー·バトミントンの3種目。
本当はサッカーと野球,季節交代でそれぞれあるのだけど,人数が集まらず毎年廃止になっているらしい。
夏の球技大会,私の出場種目は,バトミントン。
広さの都合からダブルスと決まっているバトミントンの相棒は,優菜だ。
進んでいく中で,どんどん優菜の顔に慰めるような苦笑いが増えていく。
「分かってたこととは言え……ごめんね」
「ううん,大丈夫だよ! 桃花,授業中も1人だけ真面目に頑張ってたもんね!」



