「……ほらね,なら立派にそう言う関係でしょ」 佐久間くんはともかく,響くんは違うでしょと。 1度そう拒んだ事を,根に持っていたみたい。 もう何にも怒ってないんだと,響くんの目を確認する。 何でさっき,あんなに怒っていたんだろうと。 その答えを知らないまま,私は響くんと共に帰った。 佐久間くんに対抗するように。 私の右手は,いわゆる恋人繋ぎと言うもので。 2人とも,一言も話さなかった。