「私ね~,去年もカレンダーに書いとかなきゃって忘れてたんだけど。桃花の誕生日は設定しなくても忘れないみたい! 誕生日おめでとう!」 色んな感情がごちゃまぜで。 私は簡単に泣いてしまう。 「えっちょっと~!! 中身も見てないままなのに! 喜んでくれたってことで,よさそ? めっちゃ悩んだんだ~!」 早くみて,と,優菜が促した。 開けると,可愛いが飛び出す。 ピンクのネイルに,新作のリップ。 可愛いチョコレートやあめ玉に包まれてコロリと出てきた。 「私のイチオシは~これ! 今丁度使えるね」