そう思って戸惑ったが、そんなクロエを見て、エーリヒは笑った。
「顔を見れば、全部わかるよ。クロエが過去と戦うというのなら、俺も一緒に。それだけだ」
「……ごめんなさい」
エーリヒは王女を嫌い、自らを閉じ込める檻だった王城を嫌っていた。
それなのに、クロエは彼をそんな場所に戻そうとしている。
「クロエ、最初に言っただろう?」
思わず謝罪の言葉を口にしたクロエの頬に、エーリヒはそっと手を添えた。
「やりたいことは何でもやろうと。俺はいつだって、クロエの味方だ」
「……うん。エーリヒ、ありがとう」
感極まって、その腕の中に飛び込む。
「この国に定住するかどうかは、まだわからない。でも王太子殿下とアリーチェ様の地位が不動になって、その計画が上手く軌道に乗るまでは、協力したいと思っているの」
「ああ、了解した」
エーリヒは力強く頷いてくれた。
「ただクロエが本当は移民ではなく、メルティガル侯爵家の娘であることは、伝えないほうがいいと思う」
「……うん。私も、魔力を持った移民の女性として、養女にしてもらうつもり。でも王城に行けば、父やキリフ殿下と会うこともあると思う。それが心配ね」
「顔を見れば、全部わかるよ。クロエが過去と戦うというのなら、俺も一緒に。それだけだ」
「……ごめんなさい」
エーリヒは王女を嫌い、自らを閉じ込める檻だった王城を嫌っていた。
それなのに、クロエは彼をそんな場所に戻そうとしている。
「クロエ、最初に言っただろう?」
思わず謝罪の言葉を口にしたクロエの頬に、エーリヒはそっと手を添えた。
「やりたいことは何でもやろうと。俺はいつだって、クロエの味方だ」
「……うん。エーリヒ、ありがとう」
感極まって、その腕の中に飛び込む。
「この国に定住するかどうかは、まだわからない。でも王太子殿下とアリーチェ様の地位が不動になって、その計画が上手く軌道に乗るまでは、協力したいと思っているの」
「ああ、了解した」
エーリヒは力強く頷いてくれた。
「ただクロエが本当は移民ではなく、メルティガル侯爵家の娘であることは、伝えないほうがいいと思う」
「……うん。私も、魔力を持った移民の女性として、養女にしてもらうつもり。でも王城に行けば、父やキリフ殿下と会うこともあると思う。それが心配ね」


