貴族にとって、庶子であるエーリヒなど道具でしかないのだろう。
(本当に、この国の貴族は嫌な人たちばかり)
その王女だって、エーリヒのことを人形扱いだったと聞く。
「恐ろしいほどの力を持っているけれど、カサンドラ様は、ただの我儘な子どもよ。そんな人が女王になってしまえば、この国はもっと酷いものになってしまう。私は、この国を変えようとして戦っているジェスタ様のために、あなたたちの力を借りようとしていたの」
アリーシャの言葉には熱が込められていて、嘘ではないとクロエにもわかった。
しかし彼女は、クロエがメルティガル侯爵家の娘であることも、王女と同じ魔女であることも知らないはずだ。
「エーリヒならともかく、私にそれほどの価値があるとは思えません」
「……実は、私は魔術師なの」
そんなクロエに、魔力を持って生まれた魔導師ではなく、魔石の力を借りて魔法を使う魔術師だと、アリーシャは告げた。
「守護魔法を使って、カサンドラ様の悪意からジェスタ様を守っているわ。あなたの魔石は本当に素晴らしくて、他のどの魔石よりも強い守護魔法を使うことができた」
婚約者を守るために、魔法を学んだらしい。
(本当に、この国の貴族は嫌な人たちばかり)
その王女だって、エーリヒのことを人形扱いだったと聞く。
「恐ろしいほどの力を持っているけれど、カサンドラ様は、ただの我儘な子どもよ。そんな人が女王になってしまえば、この国はもっと酷いものになってしまう。私は、この国を変えようとして戦っているジェスタ様のために、あなたたちの力を借りようとしていたの」
アリーシャの言葉には熱が込められていて、嘘ではないとクロエにもわかった。
しかし彼女は、クロエがメルティガル侯爵家の娘であることも、王女と同じ魔女であることも知らないはずだ。
「エーリヒならともかく、私にそれほどの価値があるとは思えません」
「……実は、私は魔術師なの」
そんなクロエに、魔力を持って生まれた魔導師ではなく、魔石の力を借りて魔法を使う魔術師だと、アリーシャは告げた。
「守護魔法を使って、カサンドラ様の悪意からジェスタ様を守っているわ。あなたの魔石は本当に素晴らしくて、他のどの魔石よりも強い守護魔法を使うことができた」
婚約者を守るために、魔法を学んだらしい。


