連れて行かれてしまったのだろうか。
しかも、サージェが余計なことを言ったせいで、クロエまで聴取されてしまうかもしれない。
おそらく彼は殺人未遂、町中で攻撃魔法を使った罪などでギルド員ではなくなるだろうが、最後にとんでもないことをしてくれたものだ。
「いや、エーリヒは別の場所にいる。騎士団が彼らを連れて行こうとしたとき、ある貴族の女性がギルドを訪れたんだ」
「……貴族?」
それは、クロエを養女にしたいと申し出た女性だったと、ロジェは語った。
「エーリヒに用事がある。彼に何か聞きたいことがあれば、自分を通してほしいと言っていた。かなり高位貴族の女性のようで、騎士たちも、彼女には逆らえない様子だった」
その女性はエーリヒを連れて行き、クロエに渡してほしいと手紙を置いていったようだ。
「これが、その手紙だ」
「……」
差し出された手紙を、クロエはしばらく見つめていた。
エーリヒがその女性におとなしく従ったのは、騎士たちに見つかってしまった以上、クロエの元に帰ることはできないと思ったからか。
(きっとこの手紙を受け取らず、ひとりで逃げてほしいと思っているでしょうね)
しかも、サージェが余計なことを言ったせいで、クロエまで聴取されてしまうかもしれない。
おそらく彼は殺人未遂、町中で攻撃魔法を使った罪などでギルド員ではなくなるだろうが、最後にとんでもないことをしてくれたものだ。
「いや、エーリヒは別の場所にいる。騎士団が彼らを連れて行こうとしたとき、ある貴族の女性がギルドを訪れたんだ」
「……貴族?」
それは、クロエを養女にしたいと申し出た女性だったと、ロジェは語った。
「エーリヒに用事がある。彼に何か聞きたいことがあれば、自分を通してほしいと言っていた。かなり高位貴族の女性のようで、騎士たちも、彼女には逆らえない様子だった」
その女性はエーリヒを連れて行き、クロエに渡してほしいと手紙を置いていったようだ。
「これが、その手紙だ」
「……」
差し出された手紙を、クロエはしばらく見つめていた。
エーリヒがその女性におとなしく従ったのは、騎士たちに見つかってしまった以上、クロエの元に帰ることはできないと思ったからか。
(きっとこの手紙を受け取らず、ひとりで逃げてほしいと思っているでしょうね)


