そう思っていたけれど、貴族との面会を断るほど具合が悪いという設定である。たしかにエーリヒの言う通りに、ここはおとなしくしていなければならない。
だから、何も言わずにエーリヒの背後に隠れていた。
クロエが黙っているのをいいことに、サージェはさらに言葉を続ける。
「大丈夫だ。私なら、君を守れるよ。それに、効率的な魔石の作り方を教えてあげるから、これからはもっと魔石が作れるようになる。ギルド員になれるように、推薦しても構わない」
「……」
それはクロエの心配というよりも、クロエの作り出す魔石が目当てのような気がする。
(魔石目当てなのは、むしろあなたでしょう……)
よくエーリヒのことを言えるものだ。
あまりにもクロエに執着している様子に、成り行きを見守っていた周囲の視線も冷めていく。
サージェもそれに気が付いたのだろう。
「これが君を助けられる、最後のチャンスかもしれない」
焦ったように、まだそんなことを言う。
「もう何度も言っていますが、私は彼と一緒に生きていくために、今まで頑張ってきたのです。助けなど必要ありません。もう私に関わらないで。……迷惑です」
だから、何も言わずにエーリヒの背後に隠れていた。
クロエが黙っているのをいいことに、サージェはさらに言葉を続ける。
「大丈夫だ。私なら、君を守れるよ。それに、効率的な魔石の作り方を教えてあげるから、これからはもっと魔石が作れるようになる。ギルド員になれるように、推薦しても構わない」
「……」
それはクロエの心配というよりも、クロエの作り出す魔石が目当てのような気がする。
(魔石目当てなのは、むしろあなたでしょう……)
よくエーリヒのことを言えるものだ。
あまりにもクロエに執着している様子に、成り行きを見守っていた周囲の視線も冷めていく。
サージェもそれに気が付いたのだろう。
「これが君を助けられる、最後のチャンスかもしれない」
焦ったように、まだそんなことを言う。
「もう何度も言っていますが、私は彼と一緒に生きていくために、今まで頑張ってきたのです。助けなど必要ありません。もう私に関わらないで。……迷惑です」


