心配は、ときには疎ましく思われることもある。人によっては余計なお世話だと感じ、怒りを覚える者もいるだろう。
それなのにエーリヒは、クロエの心配が嬉しくて仕方なくて、こんなに輝かしい顔で笑っている。
「大事な人を心配するのは、当然だから」
思わずそう言ってしまい、はっとする。
エーリヒは、昔から自分のことを気遣い、心配してくれたのはクロエだけだったと語っていた。
だから今の言葉は、他の誰もエーリヒを大切に思っていなかったと言ってしまったようなものではないか。
「ご、ごめんなさい。ただ、私は」
謝罪の言葉を口にするクロエが、どうして慌てているのかわかったらしく、エーリヒは笑った。
「そんなこと、気にしなくていいよ。俺にはクロエがいてくれたら、それでいいんだから」
「……そうね。考えてみたら、私にもエーリヒだけだわ」
家族にも婚約者にも捨てられ、エーリヒと一緒に逃げてきたのだ。クロエに残されているのも、彼だけだ。
それを告げると、エーリヒはますます嬉しそうに、クロエの手を取って歩き出す。
まるで恋人同士のデートのようだが、目的地はスラムにある教会だ。
それなのにエーリヒは、クロエの心配が嬉しくて仕方なくて、こんなに輝かしい顔で笑っている。
「大事な人を心配するのは、当然だから」
思わずそう言ってしまい、はっとする。
エーリヒは、昔から自分のことを気遣い、心配してくれたのはクロエだけだったと語っていた。
だから今の言葉は、他の誰もエーリヒを大切に思っていなかったと言ってしまったようなものではないか。
「ご、ごめんなさい。ただ、私は」
謝罪の言葉を口にするクロエが、どうして慌てているのかわかったらしく、エーリヒは笑った。
「そんなこと、気にしなくていいよ。俺にはクロエがいてくれたら、それでいいんだから」
「……そうね。考えてみたら、私にもエーリヒだけだわ」
家族にも婚約者にも捨てられ、エーリヒと一緒に逃げてきたのだ。クロエに残されているのも、彼だけだ。
それを告げると、エーリヒはますます嬉しそうに、クロエの手を取って歩き出す。
まるで恋人同士のデートのようだが、目的地はスラムにある教会だ。


