優しく諭すように告げられて、何を言っても無駄だと思い知る。クロエは彼を無視することにして、ロジェに向き直った。
「この話は一度持ち帰らせてください。エーリヒとよく相談して決めます」
そう言うと、戸惑うエーリヒの腕を掴んで部屋を出る。
背後から呼び止める声がしたが、絶対に振り返らなかった。
「どうしてあんなに思い込みが激しいのかしら。あのキリフ殿下だって、もう少し話を聞いてくれるわ」
足早にギルドを出たクロエは、エーリヒにだけ聞こえるようにそう呟くと、困ったような顔をしている彼を見上げる。
「エーリヒも、王女殿下の執着をあまり軽く考えないで。もし面会した貴族がエーリヒのことを知っていたら、大変なことになるのよ」
王女はもう自分には興味がないだろうと、エーリヒは思っているが、クロエにはそうは思えない。
納得してもらうまで話すしかない。
そう思っていたクロエだったが、エーリヒはクロエの忠告に真摯に頷いてくれた。
「わかった。そんなことはあり得ないと思っているけど、クロエが不安なら、きちんと考える」
「……えっ」
自分で忠告しておきながら、その返答に驚いてしまう。
「この話は一度持ち帰らせてください。エーリヒとよく相談して決めます」
そう言うと、戸惑うエーリヒの腕を掴んで部屋を出る。
背後から呼び止める声がしたが、絶対に振り返らなかった。
「どうしてあんなに思い込みが激しいのかしら。あのキリフ殿下だって、もう少し話を聞いてくれるわ」
足早にギルドを出たクロエは、エーリヒにだけ聞こえるようにそう呟くと、困ったような顔をしている彼を見上げる。
「エーリヒも、王女殿下の執着をあまり軽く考えないで。もし面会した貴族がエーリヒのことを知っていたら、大変なことになるのよ」
王女はもう自分には興味がないだろうと、エーリヒは思っているが、クロエにはそうは思えない。
納得してもらうまで話すしかない。
そう思っていたクロエだったが、エーリヒはクロエの忠告に真摯に頷いてくれた。
「わかった。そんなことはあり得ないと思っているけど、クロエが不安なら、きちんと考える」
「……えっ」
自分で忠告しておきながら、その返答に驚いてしまう。


