ロジェの前で詳しい話をすることはできない。それにエーリヒは、もう王女は自分のことなど忘れていると思っている。
そんな彼を、どうやって説得したらいいのだろう。
クロエが悩んでいると、ギルドの奥から声がした。
「彼女をひとりで貴族に会わせたくないようですが、何か理由でも?」
第三者の声に驚いて顔を上げると、奥の方の扉からもうひとりギルド員が入ってきた。
移民でありながら、正規のギルド員になった魔導師サージェ。
彼が勝手な思い込みでエーリヒを魔法で攻撃してから、クロエにとっては、父よりも、かつての婚約者よりも嫌いな男である。
会話をするのはもちろん、声を聞くのも嫌なほどだ。しかも、まだエーリヒを疑うようなことを言うのだから、思い込みが激しすぎる。
「このギルドには、守秘義務はないのですか?」
サージェが今までの話を聞いていたことを悟り、クロエはきつい口調でそう言う。
だが今までと同じように、サージェはクロエがなぜ、自分に敵意を向けているのかわからないようだ。
「あなたを守るために必要なことです」
そんな彼を、どうやって説得したらいいのだろう。
クロエが悩んでいると、ギルドの奥から声がした。
「彼女をひとりで貴族に会わせたくないようですが、何か理由でも?」
第三者の声に驚いて顔を上げると、奥の方の扉からもうひとりギルド員が入ってきた。
移民でありながら、正規のギルド員になった魔導師サージェ。
彼が勝手な思い込みでエーリヒを魔法で攻撃してから、クロエにとっては、父よりも、かつての婚約者よりも嫌いな男である。
会話をするのはもちろん、声を聞くのも嫌なほどだ。しかも、まだエーリヒを疑うようなことを言うのだから、思い込みが激しすぎる。
「このギルドには、守秘義務はないのですか?」
サージェが今までの話を聞いていたことを悟り、クロエはきつい口調でそう言う。
だが今までと同じように、サージェはクロエがなぜ、自分に敵意を向けているのかわからないようだ。
「あなたを守るために必要なことです」


