思わず立ち止まってしまったのは、子ども達のために、もっと何かできたのではないかと思ったからだ。
クロエは病気にならない体質なのだから、病気になった子どもの世話も可能だった。
「いや、スラムの子ども達は外部の人間を信用しない。きっと警戒して、姿も見せてくれないだろう」
けれどエーリヒにそう言われてしまえば、諦めて帰るしかなかった。
それにクロエは平気でも、エーリヒが病気になってしまったら大変だ。
すぐにギルドに戻り、依頼の達成を報告することにした。
「よく無事に帰ってきたな。これで緊急依頼も達成したし、国籍獲得も間近だろう」
馴染みのギルド員はそう言ってくれた。
「でも、緊急依頼なのに、随分簡単に終わってしまったわ」
「簡単ではないよ。スラムに足を踏み入れて、無事に戻ってくれたんだから」
スラムは恐ろしい場所だと、ギルド員は繰り返し語る。
居合わせた冒険者も、スラムに行ってきたと知ると、驚いたような視線を向けてきた。
危険など何もなかった。
むしろ子どもと、その子どもたちを守る男に会っただけだ。
運が良かったのかもしれない。
クロエは病気にならない体質なのだから、病気になった子どもの世話も可能だった。
「いや、スラムの子ども達は外部の人間を信用しない。きっと警戒して、姿も見せてくれないだろう」
けれどエーリヒにそう言われてしまえば、諦めて帰るしかなかった。
それにクロエは平気でも、エーリヒが病気になってしまったら大変だ。
すぐにギルドに戻り、依頼の達成を報告することにした。
「よく無事に帰ってきたな。これで緊急依頼も達成したし、国籍獲得も間近だろう」
馴染みのギルド員はそう言ってくれた。
「でも、緊急依頼なのに、随分簡単に終わってしまったわ」
「簡単ではないよ。スラムに足を踏み入れて、無事に戻ってくれたんだから」
スラムは恐ろしい場所だと、ギルド員は繰り返し語る。
居合わせた冒険者も、スラムに行ってきたと知ると、驚いたような視線を向けてきた。
危険など何もなかった。
むしろ子どもと、その子どもたちを守る男に会っただけだ。
運が良かったのかもしれない。


