文化祭が終わり、残すところ後夜祭のみとなった。


私たちのクラスの執事とメイドのカフェはお客さんが絶え間なく続き、大成功で終わることができた。


後夜祭は参加自由のため、私は家に帰ろうと荷物をまとめていた。


クラスメイトはみんな後夜祭に参加するため校庭へ行ってしまったため、教室には今私ひとりだ。


窓の向こうの校庭からは、生徒たちの賑やかな声が聞こえてくる。


「はい。それでは、公開告白を始めたいと思いまーす! エントリーされている方は、順番にステージへとお願いします」


校庭の特設ステージでは、これから公開告白のイベントが始まるらしい。


結局私は、新への告白はしないことに決めた。


よく考えてみれば、好きな子に告白しようとしている新に告白したとしても、困らせちゃうだろうし。


私は小学校の頃に振られてるのにまだ好きなのかと、引かれたりしたら嫌だし。


新に迷惑はかけたくない。


ってさっきから色々と理由つけてるけど。


なんだかんだ言って私は……新に振られるのが怖いんだ。