わたし、鹿嶋恋の朝は早い。 寝ぼけ眼をこすりながらアラームを止めるのは、まだ外もうす青い頃。 東雲さんを起こさないようにそっとベッドから抜け出して、 「……」 ──ちょっとくらい寝顔みても、いや流石に不意打ちはダメかな、怒られ……というか布団でぜんっぜん顔見えないしガード固。 なんて葛藤もしつつ、わたしの一日はスタートする。