旧市街で小さなアクセサリーショップを見つけたとき、すでに贈り物は見繕ったあとだった。 たまたま前を通りかかったそのお店はまるで骨董店のような店構えで、ぽつんとそこに佇んでいる。 ……東雲さん、もうピアス付けないのかな。 この前のこともまだ頭に残っていたわたしは、吸い込まれるようにお店に足を踏み入れた。