けれど風間は、ビクッと震えて、まるで金縛りにあったかのように、中途半端な格好で動きを止めてしまった。
どうかしたのだろうか。
彼の手元には、いかつい顔には似合わない薄ピンク色の封筒らしきものが見えているけれど……。
風間は、公花の後ろにいる剣の顔を見て、固まっているようだ。
「えっと、風間くん? 受け取ってほしいものって……」
「あ、あ、その、な、なんでもない! ちょ、用事を思い出した……!」
風間は、世にも恐ろしいものを見たといわんばかりの表情で、息もからがら逃げていった。
「……急にどうしちゃったんだろ?」
不思議に思いながら、公花も自分の後ろを確認するが、そこにはやっぱり剣しかいない。
剣は普段どおりのクールな笑みを浮かべて、わずかに首を傾げて言った。
「さぁな……? それで、どこに行くつもりだったんだ? 職員室に用事でも?」
「あっ、そうだった、違うの! 中間テストの結果が返されたんだけどね、それでね……!」
ふたりは少しだけしっくりくる雰囲気で、並んで教室棟へと戻っていった。
同じ歩幅で、気持ちゆっくりと。なにげないこの時間に、知らず安らぎを感じながら――。
どうかしたのだろうか。
彼の手元には、いかつい顔には似合わない薄ピンク色の封筒らしきものが見えているけれど……。
風間は、公花の後ろにいる剣の顔を見て、固まっているようだ。
「えっと、風間くん? 受け取ってほしいものって……」
「あ、あ、その、な、なんでもない! ちょ、用事を思い出した……!」
風間は、世にも恐ろしいものを見たといわんばかりの表情で、息もからがら逃げていった。
「……急にどうしちゃったんだろ?」
不思議に思いながら、公花も自分の後ろを確認するが、そこにはやっぱり剣しかいない。
剣は普段どおりのクールな笑みを浮かべて、わずかに首を傾げて言った。
「さぁな……? それで、どこに行くつもりだったんだ? 職員室に用事でも?」
「あっ、そうだった、違うの! 中間テストの結果が返されたんだけどね、それでね……!」
ふたりは少しだけしっくりくる雰囲気で、並んで教室棟へと戻っていった。
同じ歩幅で、気持ちゆっくりと。なにげないこの時間に、知らず安らぎを感じながら――。



