数人の団体でテーマパークに遊びに来ています。
遊んでいるのは顔馴染みの人たちです。
やがて昼になり、昼食を食べるために近くの食堂へ入りました。
 みんなは楽しそうです。 ぼくもラーメンを食べていました。
その時、突然に緊急警報が鳴って大地震が来ました。
聞いてみると震度9というとんでもない地震です。
「逃げなきゃダメだねえ。」 とんでもない地震なのにみんなはのんびりとしています。
食堂もガタガタと揺れて一瞬で壊れてしまいました。
 ぼくらはなんとか逃げ出してマイクロバスに乗ったのですが、、、。
マイクロバスは走り出す前に津波に載せられて運ばれて行きました。
津波は町の上を流れていきます。 現実だったらとんでもなく怖いはずなのにみんなはなんか楽しそう。
なんか不思議な気持ちになった所で目が覚めました。

    解釈
 マイクロバスなどの乗り物に大勢で乗るというのは数人でまとまって何かをやるということです。
最初はテーマパークに行ってみんなと楽しんでいますから、それがぼくにとってはいいことだったのでしょう。
 でも緊急警報が鳴った所から事態は一変しますよね。
つまりはぼくにとって好ましくない状況になったということです。
 事実、ここで一緒に遊んでいた人たちは実際に関わりの有った人たちです。
震度9の地震など現実には有り得ないのですが、そのような地震が起きても暢気にしている人たちを見てぼくが違和感すら覚えていることを考えると複雑な気持ちになります。
 就労移行支援の作業所に毎日不安と不信と不満を抱えて通っていたことを思い出すからです。
それでも最初のうちは期待と希望に溢れていました。
でも誰にも何も言えない状態で内職ばかりに追われる毎日。 利用者の人数に対してあまりにも多過ぎる内職の量、、、。
ふつうに考えれば期間内には絶対に終わらないと思っていた内職が「終わった。」と聞かされた時、不信は疑念に変わりました。
 さらにノルマが有るとはいえ、職員が無茶苦茶な対応をするのを見て、ずっと燻り続けていた不満が爆発して作業所を去りました。
大津波は自分の心が激しく揺れ動いて行き場を失った怒りが思いがけない力を持って噴き出した姿だと見ることも出来るでしょう。
そしてその津波に載せられて流されているのに、何とも思わない人たちを見て怪訝に思っているというのは、ぼくがその人たちに対してはっきりと見切りを付けたんだと言うことも出来るでしょう。

 しかし、これでは後ろ向きの解釈しか成り立ちません。 もっと違った解釈は無いのでしょうか?
実は心理学を通して自分の存在と自分が見た夢に興味を持ち始めた頃に見た夢なんです。
そこから考えると大津波は無意識が洪水のように自分に向かって溢れ出してきたと捉えることが出来ます。
つまりは、これまで興味も関心も無いままに夢を覚えているに過ぎなかったぼくが突然興味を持ち始めたものだから
無意識が「もっとたくさん有るから見てくれよ。」というメッセージをぼくに送ってきたわけです。
このように夢は捉え方によって全く違う解釈が出来るものだということをいうことをぼくは知りました。
要するに前向きの解釈か、後ろ向きの解釈かによって未来への影響が全く違うんです。
後ろ向きの解釈であれば、その人の行動は後ろ向きになります。
ただ有りのままに解釈するだけでは前進も後退も有りません。 つまりは良くも悪くもならないということです。
ですが、前向きに解釈するとそこから前向きの行動を導き出すことが出来ます。
 つまりは現在解決できずに燻り続けている問題に対して前向きに解決する方法を導き出すことが出来れば自ら環境を好転させることも出来るわけです。
精神的な悩みを抱えている人たちにはぜひ実践してみてほしいと思っています。
意識と無意識のずれが苦悩として表れているだけだから。

 この夢を自分自身に当てはめてみたいと思います。
当時は5人の家族が居ました。 マイクロバスに乗っているのはその家族たちです。
となると大津波は何を意味しているのでしょうか? その波の下には現実の生活が有り、そこで生きている人たちが居ます。
つまりはそこに壊してはならない家庭が有るのです。
ところがマイクロバスに乗っている家族たちは大津波をサーフィン気分で楽しんでいます。 つまり現実を直視していないということです。
ではなぜ、このような夢を見たのでしょうか? それは「いつまでもこのような状況だったらいつか家庭が根こそぎ壊れるような大事件が起きるよ。」と警告してくれていたのです。
食事、掃除、金銭問題、あらゆる所にあらゆる問題を抱えている家族たちでした。
一人一人が現実と向き合い、振る舞いを変えていく努力をすべきだった。 でもそれが出来ずに半年後に離婚したわけです。
この夢は、いずれぼくがそう動くことを暗示していたのかもしれません。 動くことで環境ががらりと変わったのでした。