君と夢に跳ぶ恋

「えっ、見てたの・・・?」

逃げたはずじゃ・・・。

「そーそー。店の陰に隠れて見てた。おねーさんが逆方向指差してくれてホント助かったわー。ありがとね。」

「あっ、はい。お役に立てたならよかったです。」

「っつーかおねーさんさぁー・・・。」

突然男の人が立ち上がったのでびっくりする。

すると私の足に手を伸ばしてきて。

ひょっとして私次こそ何かされちゃうんじゃ・・・。

「スカートに赤いシミ出来てるけど大丈夫?」

「あっ・・・。」

そういえば転んで血が出てたこと忘れてた。

「さっき転んじゃって。」

すると男の人は何やらポケットをゴソゴソとやりだして。

「ちょっといい?」

そう言って私のスカートを少し捲る。

傷口に風が当たって少しスースーする。