君と夢に跳ぶ恋

「そっかー!やっぱり!日下部さんいっつも美術の時間楽しそうにしてるし文化祭のポスターの挿絵頼んだときも嬉しそうにしてたしね!」

そういえば星崎さんが文化祭のポスターの絵を描かないかって言ってくれたんだよね。

「でも描けなくなっちゃって残念だねー。日下部さんの絵見れるの楽しみにしてたのに。」

「そ、その節はご迷惑を・・・。」

「あっいや、別に辞退したことを責めてるわけじゃなくてね、日下部さんのこともっと知りたくて!」

私のことを知りたいって言ってくれるんだ。

「そ、そういってもらえて嬉しい・・・。」

「うちの学校の文化祭はあんまり面白い物とかないけど楽しみだよねー。」

「う、うん・・・。」

私は行けないけど。

「私立とかは文化祭すごいらしいよねー!後夜祭で花火が打ち上げられたりして。そのときに告白すると恋が叶うっていうジンクスがあったりね。」

「そ、そうなんだ。」

「日下部さんって彼氏とかいる?」

「ま、まあ。もう別れちゃったけど・・・。」

「そっかー。まあ恋愛って難しいからねー。私も前の彼氏に浮気されて別れたし。」

星崎さんでも浮気されたりするんだ・・・。