「あまりにも無礼だろう、バート?」

 ユリシーズが唸るような声で言った。

 彼は、穏やかな見た目であるけれど元軍人。亡くなった義父の片腕として、いくつかの戦争を経験している。彼は、強面を演じることも出来るのである。

「実の両親の死に水をとるどころか、死んだことすら知らず、王都で贅沢三昧と女遊びのかぎりをつくしていたおまえに、アミ様のことをとやかく言われる筋合いはない」

 彼は一歩踏み出すと、バートは一歩下がった。