「この田舎臭いじじいっ」

 バートは、愛する人に笑われてさらに怒った。

 立ち上がり、こちらに向ってくる。

「やめなさい」

 クリスにつかみかかろうとする彼の前に立ちはだかった。

「『やめなさい』、だと? おれに命令するな」

 クリスの襟首をつかもうとしたその手が、わたしのブラウスのそれをつかんだ。