「バンッ!」

 予想よりもはるかに大きな音がしたものだから、自分で驚いてしまった。

「フゴゴゴッ!」

 その音に気がついたのか、バートが息を吸い込むような音を立てた。しばらく待っていると、彼の瞼がピクピク動き、ようやく瞼が開いた。

 彼の愛する人も同様に、伸びをすると瞼を開けた。

 クリスが言った通り、二人とも亡き義父母の衣類を身にまとっている。