いずれにせよ、ここにいる人たちは、一様にバートに対していい感情は持ってはいない。

 なぜなら、病で床に伏している両親の様子を見に戻ってきたことはなく、様子をうかがう手紙すらよこさず、それどころか死に水をとっていないし、さらには葬儀にさえこなかった。

 それだけではない。彼は王都でただ贅沢三昧をしていただけで、カニンガム公爵家子息としての義務をまったく果たしていない。

 訂正。彼がやったことは、贅を尽くしただけではない。レディと遊びまくっていたわ。

 いずれにせよ、その挙句がこれである。