そんな会話を交わしている内に、バートたちはやっと一息ついたみたい。

 こちらを向いている。

 バートと視線が合うと、彼は立ち上がってこちらにやって来た。

 なぜかドキドキし始めた。が、ときめきとか出会いとか、そういう類のドキドキではけっしてない。

 向こうがどう出てくるのか。そして、わたしはそれにどう対応するのか。

 その未知なる展開に対するドキドキである。