上の息子は頭がかなりよく、学問大好きである。亡き義父母が後見人になり、子どもの頃から王都の学校の寄宿舎に入って勉強に明け暮れたらしい。それだけでなく周辺の国々に留学し、いまは外交官として王都で大活躍している。

 夫妻の跡を継ぐのは下の息子で、夫婦ともにとてもいい人たちである。

 娘は近くの町のパン屋の息子に嫁ぎ、子どもたちにも恵まれてしあわせを満喫している。

 下の息子夫妻、娘夫妻ともども家族ぐるみで仲良くしてもらっている。