「みなまで言う必要はないだろう。すでにアミが告げただろうから。アミはやさしいから逃げるチャンスをあたえただろうが、おれはやさしくない。心が狭く、嫉妬深く、意地悪だ。とくに愛するレディを傷つけた野郎を許したり見逃したりなどというつもりは、いっさいない。王都に連行し、彼の地にて然るべき機関に引き渡す。当然、今回アミを傷つけたことも含めてだ」

 バートと彼の愛する人は、同時に口を開きかけた。

「だまれ。貴様らに発言する機会など与えぬ」

 が、クレイグ様はそれを封じた。