それから私は、部屋に閉じこもって泣いた。その日のご飯は食べないで閉じこもった。泣きすぎたからか、熱が出て中々下がらなくて寝込んでしまった。
「綺依〜大丈夫?」
「依叶……うん、まだ頭痛いけどなんとか」
「そう……うーんまだ熱あるね、今週は休みかなぁ」
彼女は、依叶といい私の双子の妹だ。顔が全くそっくりで、よく誰かと間違えられる。
「うん……そうだね」
行きたくないしちょうど良かった。熱は辛いけど、顔合わせないで済むなら済む方がいい。
「綺依、彼氏さんとは連絡取ってないの?」
「え、あ……別れちゃった。私が浮気したって疑われちゃって」
「は? お姉ちゃんが浮気? こんなに一途なのに?」
「頑なに聞いてくれなくて、だけどもういいの。私のことすきじゃなかったんだよ」
そうだよ、あんなかっこいい人が私のこと好きなんてありえなかったんだ。本気にした私が悪いんだよね。きっと……浮気なんて口実じゃないのかな。



