「私は、別れたくない……っ」 「でも、昨日駅前で綺依ちゃんは男の人といただろ? とても親密そうだった」 「男の人? 私、昨日は外行ってないっ」 「……嘘付くの?」 「嘘なんて言ってない、よ。嘘言う必要ないもん」 「俺がサッカーばかりやってるから、嫌になったなら言えよ。そう言うことだろ?」 玲生くんは信じてくれないんだと思った私は「……知らない間に傷つけて、ごめんねっ」と、涙が流れてしまう前に家に入った。